<和 製>「ゴー・ゴー・リトル・アンド・トール」
◆OK牧場/毎AOCD-1204 紙ジャケット¥2500(税別)
このCD、リリース前の告知を見たときから手に入れたいと思っていた。ジャケットの雰囲気が私の心をそそるのだった。それにバディ・ホリーの「Maybe
Baby」とフォー・シーズンスの「Sherry」が入ってる。ということで早速購入。ネオ・ロカビリーという売り出し文句ながら、いやいや結構サウンド的にこの枠を越えた楽曲も何曲かあり、まずまずの仕上がりとなっている。
でははじめに、ロカビリーの定義とは何か。うーむ、とても難しい質問だが、R&Rを語るには避けて通れないところである。一説には、エルビスの「BABY
LET'S PLAY
HOUSE」が演奏・唄ともにロカビリースタイルの始まりだとか、「HEARTBREAK
HOTEL」のあのリヴァーブ感だよとか、ビル・ヘイリーの初期のカントリー色強い演奏が土台だとか諸説ある。また、ピアノが入るとロカビリーじゃなくなるとか・・・・。じゃあジーン・ビンセントやエディ・コクランは純粋なロカビリーといっていいのかなあ?少なくともバディ・ホリーやリッチー・バレンスはR&Rとはいうけれどロカビリーとはあまりいわれないなあなどと、少なくなった髪の毛にジェルをつけながら寂しく考える今日この頃である。
CDの話に戻るが、全曲英語でのヴォーカルというのも何かこだわりがあり良い。またこれが、下手にネイティブっぽく唄わず、日本人の日本人による日本人の為の発音だったりするのがたまらない。(メンバー全員が外国生活が永かったりで、本当は英語ベラベラに違いないと思うが・・・)
スラップベースもチャキチャキいっていてカッコイイ。昔私はこのスラップ奏法(ウッドベースの弦をフレット板に叩きつけて弾く奏法)を知らず、このカッコーン、カッコーンいってるのはなんだろう。「オイ、ドラマー、この音出せ、この音!」とか言ってました。
気に入った楽曲は、「Gasoline」と「Desperado」。共に伝わってくるメッセージ性のようなものが強く感じられた。特に「Desperado」については、内外のネオ・コンサーバティブな人たちに聴かせたい。
聴き終わった後に、「ライヴが見たいなこのバンド」と思わせるスピード感、スリル感がある。
残念なのは、もう少し全体的に高音が抜ける感じに仕上がるとよかったかなとも思う。
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