◇リラ・メディテーションのすすめ <2005.02.25
第15号>
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□ホロ苦い体験-「蒲田行進曲」(その1)
パンフレットの写真や映画など、あらゆる資料を集め、ビジュアルとして具
体的に「想う」ことによって、私の夢であったニューヨーク行が実現したとこ
ろまで前号で書きました。
ポイントは、くどいようですが「ビジュアル(映像)」として、「具体的」に
です。
このニューヨークでの貴重な体験をして帰国した直後、またまた魅力的な話
が、役者仲間から転がり込んできました。それは、日本の映画撮影のメッカと
もいうべき京都の太秦での仕事でした。具体的には、その当時テレビに映画に
大活躍だった有名俳優の付き人をしないかという話でした。
日テレの楽屋へ、この話を持ってきた友達とともに挨拶に行きました。いく
つか質問をされ、弁当をいただきました。そして、来週から京都の自宅に来な
さいということになりました。私の友人は、東京での付き人。私は京都での付
き人ということになりました。
週に一回は、テレビ出演のため東京へ。その他は、映画や時代劇の撮影のた
め京都の太秦で仕事というのが、この手の役者さんの常でした。
しかし京都の自宅へ住み込みです。これはちょっと大変そうです。でも私に
はリラ・メディテーションがあります。ばっちりイメージしていけば、恐いも
のなどありません。この理由のない余裕があとで命取りとなるのですが・・・。
この仕事を受けた時点で、ちょっとだけ、自分に対して負い目のようなもの
がありました。というのも、行こうと決心した動機というのが、撮影の現場を
この目で見たい!という、役者としての純粋な気持ちの他に、アパート立ち退
きで、住むところもなく、どうしようという事情もあったのでした。(立ち退
き料でニューヨークへ行ってしまったので)。
まず私は、映画「蒲田行進曲」をビデを借りてきて見ました。この舞台が京
都・太秦の撮影所です。それから、その有名俳優の出ている映画を昔のものか
ら最近のものまで、いくつかピックアップして見ました。また、その俳優の吹
き込んでいるレコードも聞きました。
とにかく、撮影所のイメージを自分なりに考え自分の姿をそこに置いてみま
した。ニューヨークのように旅行パンフレットなどありませんから、少々、
個人の想像力的なところもありましたが、自分なりにイメージを膨らませるこ
とはできました。
さて、私がここで忘れていたことは、何でしょう。皆さんちょっと考えてみ
てください。続きはまた来週。