◇リラ・メディテーションのすすめ <2005.04.29 第19号>

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□ 心の衣替えの季節

 

 前回予告した動物観察については、次回以降書かせてもらうことにして、季

節柄、今回は「心の衣替え」についてお話ししましょう。

 

 

 日本の四季ははっきりしています。昔から日本人は、季語を使って俳句を

作ったり、季節感にはとても敏感です。そんな我々は、6月の頭を衣替えの時

期と子供の頃から習慣として行ってきました。

 

 ここからは、もう初夏だよということでしょうか。学生時代の制服や、ビジ

ネスマンのスーツ、デパートの店員さんのユニフォームなども夏物へと移行し

ていきます。色も淡い涼しい色へと変わっていくのも何かワクワクします。

 

 衣服を着替えることによって、私たちの心の動きも影響を受けます。ちょっ

と過激に振る舞いたいときは、原色の赤系のものを着たり、まじめな印象を与

えたい面接などの時には、紺のスーツなど落ち着いたものを選びます。

 

 それでは、服を着替えるのと同時に、心の服も明るく洒落たものに変えてい

きましょう。季節ごとに、月ごとに、週ごとに、そして、毎朝鏡に向かいなが

ら、心の服を着替えましょう。

 

 どうしても人は、心配事や、将来への不安など、放っておくと悪いイメージ

を描きがちです。それを意識的に衣服を着替えるように、サッと良い夢のある

イメージに差し替える必要があるのです。

 

 例えば、会社の業績があまり良くないので、収入が減ってしまうのではない

か。いや、下手すると失業してしまうかもしれないぞ。・・・これは、いけま

せん。放っておくとどんどん深みにはまってしまって、精神的にも壊れてしま

います。

 

 とにかく手を抜かず、仕事を一所懸命やることだ。そうすれば、会社の業績

もよくなるし、人との新しい出会いもあるだろう。誰が見ていてくれるかわか

らないからな。そうだ、こんど家族を連れてハワイ旅行へ行こう。そのために

は、こうして・・・ああして・・・と、イメージを膨らませていきます。

 

 そして、家族で飛行機に乗り、ハワイの砂浜で遊ぶ姿や、レストランで団ら

んする姿を強く「想う」のです。そうすれば、今、自分が何をしなければなら

ないかが見えてくるはずです。具体的に分からなくても、目標さえしっかりと

設定できていれば、あとは潜在意識が自動的にあなたを導いてくれることでし

ょう。

 

 こんなことをイメージしている時、あなたは確実に前へ進んでいるはずです。

悪いイメージが10だとすれば、20の良いイメージでうち消します。悪いイ

メージが無いときも、良いイメージを意識的に創って貯金します。

 

 心の服を着替え続けるということは、「想う」の場面をめくるめく差し替え

続けていくということです。言葉を変えて言うと、何事にもチャレンジし続け

るということです。

 

 人生を肯定し、常に自分の心の欲求に素直になり、「想う」ことを続けるな

らば、必ずその想いは実現します。

 

 

 

 

 

 

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