◇リラ・メディテーションのすすめ <2004.12.24
第6号>
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□メディテーション(想う)・・・STEP3・・・(3)
さあクライマックスです。手の形(印)を今度は、親指と中指、薬指の三
本を合わせる形にして腿の上に置きます。欲望を潜在意識に刻み込み実現さ
せるための形です。
欲望というと何か持ってはいけない悪いことのように我々は教え込まれて
きました。はたしてそうでしょうか。人間の行動はすべて何かを欲するとい
う感情から生まれるのではないでしょうか。
やみくもに人のものだろうが何だろうが、あれもこれも欲しいから手に入
れるのだというのは、ただの欲張り人間です。これはいけません。自分だけ
よければそれでいいという自分勝手な、まわりの人を傷つけるだけのやっか
いな人になってしまいます。
そうではなくて、本当に好きでやりたいことは何かということが重要なの
です。もっと言うならば「何をするために私は生まれてきたのか」。「一体何
がしたいのか」。哲学的になってきましたが、この究極の問題を解かないこ
とには、前へ進むことはできません。
それを自分の心の中を内観することによって、答えを探す手段がこのリ
ラ・メディテーションの重要なテーマのひとつであるのだと思ってください。
そして最終的には自分のライフワークを見つけだし、それを心から楽しむこ
とが自分の幸せ、ひいては家族の幸せ、友人の幸せ、そして世のため人のた
め世界の平和へとつながっていくのです。
そして、何十年かかろうとこのリラ・メディテーションを続けていれば必
ずあなたの命題は見つかります。そして心の中から現れ出たその想いは、そ
れを実現するためにあなたの中で自動的に動き出すことでしょう。それほど
潜在意識というものは、もの凄いパワーを秘めたものだと言えるのです。
さあ、前置きが長くなってしまいました。話を進めましょう。前回までの
流れで、心は平らに、そして暖かい感覚にリラックスしていると思います。
宇宙のエネルギーも受け入れました。そして、自分の欲しかった想いのパ
ワーも、もう受け取ったのでした。あとは具体的に「想う」だけです。
コツは自分主演の映画を見る感覚です。大邸宅に住みたいのであれば、そ
の邸宅の外観、間取り、ガレージの中の車の車種、色、家族はどんな服を着
ていて、どんな食事をしているのか、居間のソファと暖炉はどんなものなど、
細部に至るまでとにかく映像にしてください。
あの彼女と仲良くなりたいのであれば、主人公の私は、どのように誘い、
どんな喫茶店へ行き、何を注文するか。私はデートにどんな服を着ていくの
か。彼女の笑顔はどんなだろうか。・・・・等々。
ここで「日常の記憶」の時のイメージの訓練が役にたちます。どんどんイ
メージを膨らませます。うまく集中できなくても焦らなくて大丈夫です。よ
せてはかえる波のように、必ずイメージの世界へ戻っていくことはできます
から。
とにかく大切なのは、客観的に自分を見る癖をつけることです。日常の生
活では、鏡にでも写さなければ自分は見えません。あくまでも自分主演の映
画ですよ。どんな服を着て、どんな歩き方をしていますか。笑顔はどんなで
すか。自分を描くのは、結構難しいことが分かっていただけたでしょうか。
手に入れたいものを、まさにそれが手に入ってしまったかのようにハッキ
リと心のキャンバスにイメージするのです。どんなに大きな夢でも、どんな
に小さな例えば明日一日のスケジュールでも構いません。色々と試行錯誤し
てみてください。
このリラ・メディテーションは、方法論であって、完全マニュアルではあ
りません。実践を繰り返すことによってあなたのリラ・メディテーションを
構築していってください。
このメディテーション(想う)は、長くても15分から20分くらいを目
安にしてください。止めどなく溢れるイメージが、「本当に欲しいモノ」の
焦点からずれていくおそれがあるのと、ちょっと科学的になりますが、心を
落ち着かせるアルファ波もこのくらいの時間が心と身体に良い影響を与える
には調度良いということなのです。(昔、瞑想ばかりしていた僧が、瞑想中
毒になり、現実を見ることができなくなってしまったというような話を読ん
だことがあります。私が思うに、これはアルファ波の心地よさに溺れ、瞑想
に頼り切ってしまった結果ではないでしょうか)。
長い時間をかけず、毎日実践することが大切なのです。もちろん、実践で
きない日もあるでしょう。その時は、そうです「まあ、いいかぁ」と諦める
のです。いい加減に見えますが、前述したようにこれがリラックスの基本で
すよ。
この他にリラ・メディテーションの重要な柱として、自分の生きるテーマ
を探す時に行う内観法というものもありますが、これについては、またの別
の機会に詳しく書くことにします。
さあ次号はこの概要の最終号になります。全体のまとめをいたしましょう。