2001年9月14日(金)、上馬ガソリン・アレイで行われたライヴの中で語られた物語の台本を入手しましたので、ここに掲載します。(注:当日は、多少のアドリブがありました)
演奏曲リスト
Openning MC「Get A Job」〜Buddy Say登場
Wolfman Jack Show Openning
1
#ハッピー・バースデー・ベイビー
2
#ボスのおもひで
(MC)
3
#丘の上の生活
(MC)
4
#私の肩に触れないで
(MC)
5
#Oh, My Song 2000
(MC)
6
#でぃあ こうすけ
(MC)
7
#バスはゆく
(MC)人形登場
8
#Goodnite, well It's Time to Go
(MC)
9
#ビーチボーイズ メドレー
Ending Wolfman Jack Show
「Get A Job」〜Buddy Say退場
物語台本
※この台本の内容は、上記演奏曲リスト中の3曲目から5曲目までのMCの中で語られたものです。
◇MCその1
(客席をゆっくりと見渡し)
「・・・セリフ・・・
ぼく わかったよ!
ぼくがだれで なぜうまれてきたのか
なにをするために こうしていきているのか
・・・・・・・・・・」
今夜は、心のやさしい家族思いの男の物語を皆さんにお話したいと思います。
どうぞ最後まで、ごゆっくりお楽しみください。
ある国のある街に、心のやさしい家族思いの男がおりました。
彼は貧しい家庭に生まれ育ちましたが、まじめにそして明るく生きてきました。
どんなに小さなことでも一生懸命やりましたので、皆に認められ、信頼されるようになりました。
世の中の景気にあわせて、男の収入も少しづつ増えていきました。
自分よりも身分の高い妻をめとり、子宝にも恵まれ貧しいながらも幸せな日々を送っておりました。
しかし、隣国での戦や、一部の人々による汚職や利権に絡む内輪もめなどによって、みるみると国の力は衰えて行きました。
男の会社は倒産し、その後男は職を転々としました。
明るく生きてきた男でしたが、先のことを考えると無性に寂しくなりました。
今日も一日、何とか日銭を稼ぐことができました。
いつもの帰り道、邸宅の並ぶ丘の上を見上げてつぶやきました。
「こんな時代に、あんな大きな家に住む人とは、一体どんな人なのだろう」
<MD-03>
◇MCその2
世の中の景気は、どんどん悪くなっていきます。
しかし、男はどんな仕事でも一生懸命やりましたので、親切な雑貨店のご主人が彼を雇ってくれました。
男は、このご恩に報いようと、更に一生懸命働きました。
しかし不況の波は、この雑貨店にも容赦なく押し寄せてきました。
仲間が一人、二人と肩をたたかれ店を去っていきました。
「ご主人、私には妻も子供もいますので、どうか肩をたたかないでください」
と、男は心の中で叫びました。
ある日、ポンッと肩をたたかれ振り返ると、そこには苦渋に満ちた表情のご主人が立っていました。
男は全てを悟り、深々と頭を下げてから、何も言わず店を去りました。
男は、いつもどおり、何事もなかったかのように家へ帰りました。
<MD-04>
◇MCその3
景気の良かった昔を懐かしんでみても、仕事はみつかりません。
「私は、なんてついていないのだろう」
男は、大きな手のひらを夜空に突き上げて、ボロボロと泣きました。
<MD-05>
◇MCその4
「そうだ、私は一人じゃない。守るべき家族がいるじゃないか。これ以上のものは、手に入れようたって、いれられるものじゃない」
男は少し明るさをとりもどしました。
彼の息子が、綺麗に装丁された絵本を持って男のベッドへ入って来ました。
「パパ、本を読んであげる」
彼の息子は、上手にその絵本を読み進み、最後、こんな言葉で締めくくりました。
・・・セリフ・・・
「ぼく わかったよ!
ぼくがだれで なぜうまれてきたのか
なにをするために こうしていきているのか
ぼくは ぼくだけのためにいきているんじゃない
みんなのため うちゅうぜんたいのために
こうしていきているんだ」
男は、うなずきながら目を閉じ、息子を抱きしめて眠りました。
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