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クロニクル・バックナンバー(-51-から-53-まで)  

 

-51-◆さよならマーロン・ブランド

 暗がりでちょっと眉毛をもち上げただけで、その役の人間の感情がボロッと姿を現す。この世界に役者は星の数ほどいるけれど、ここまで、いとも自然に、そして劇的に表現できる人物を私は他に知らない。

 栗印。彼に憧れ海の向こうの俳優養成所へ出向いた若き日の私。彼自身はそんな演技スタジオなど何とも思っちゃいなかっただろうにな。

 栗印。世界中に100人以上の現地妻と子供達がいるというウワサ。あの清川虹子も口説かれたというからスゴイ(のか?)

 栗印。無人島を買い上げてそこで仙人のような生活をしているらしい。しかし、彼のことを正確に把握している人などいないと思う。

 自伝なども出ているが、どこまでが本当なのか分からない。日常は付き合いづらい男だろうな。本能にまかせた彼独自の理論による数々の行動。そんなものこの世の誰にも理解できるはずもない。

 栗印、さよならマーロン・ブランド。

 

2004.7.27

 

 

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-52-◆新横浜の夜

 霧雨の降りしきる新横浜国際競技場前の小さなイベント・ステージで熱くパフォーマンスする『クレイジーケンバンド』を見た。その2日前には、なんと日本武道館のコンサートを終えたばかりのメンバーが、10件ほどの屋台が並ぶだけのこの小さなステージで、しかも無料ライヴを行っていた。

 そしてその翌日は、伊勢佐木町の「フライデー」という小さな店で定例のライヴを行うという。こんな謙虚な人間性が、パフォーマンスにもにじみ出ているからこそ、このバンドは人々を惹きつけるのに違いない。

 ライヴ後、コンコース下のテントを張っただけの楽屋を訪ねた。汗をぬぐうメンバーたち。お疲れさま。カッコよかったです。

 私にとって、色んな面で収穫のあったステージだった。帰路、雨の第三京浜を走りながら考える。「この短い人生、やるかやらないか、ゼロか百か、それっきゃないな」。

 秋雨前線、新横浜の夜。

 

2004.10.9

 

 

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-53-◆この地球から戦争はなくならないのか

 2003年の3月20日に私はホームページ上に『地球上のすべての人々の心の平安を願う』とコメントを出した。

 この日が何の日であったか皆さんは覚えていらっしゃいますか。ニューヨークの同時多発テロは2001年9月11日とすぐに頭に浮かんでも2年後の3月20日を明確に記憶している方は、あきらかに少ないと思う。

 なぜか。それはメディアによる情報の極端な偏りが、この国にはあるからだ。巧妙なプロモーションによって、我々は気づかぬうちにある陣営の一部に組み込まれてしまっている。

 なぜ戦争はこの世界からなくならないのか。平和というのは、実現不可能な夢の「合い言葉」でしかないのだろうか。

 大規模攻撃を始めた超大国とそれに寄り添う小国。目先の損得ではない、もっと地球的、宇宙的な考え方が、この国の指導者たちはできないのだろうか。

 3月20日とは、アメリカがイラクに侵攻した日である。

 

2004.11.11

 

 

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